Works
GINGRICH

KOMASA GIN コマサ ジン

鹿児島の焼酎メーカー・小正醸造が手がける新しいジン(蒸留酒)のブランドです。弊社では、ラベルデザイン、ウェブ制作、SNS運営などを手がけています。

小規模で質のいいお酒づくりが世界的に広がり、クラフトビールに続きスピリッツの分野でも意欲的な蒸留メーカーが現在たくさん誕生しています。特にジンは、本場イギリスではウィスキーを凌ぐ消費量があり、製造方法から飲み方まで、とてもバリエーションが豊富。多くのクラフトジンの造り手は、ジン特有の“ボタニカル”と呼ばれる原料を複雑かつ洗練された調合で競い合っている印象がありますが、コマサジンは素材の数を絞り、主役となるボタニカルの味わいを引き出すことに特化していることが大きな特徴です。

一番初めに発売されたのは、世界一小さなみかんとされる桜島小みかんをメインボタニカルにしたもの。つづけてこちらも地元・鹿児島産のほうじ茶をメインボタニカルにしたジンも登場しました。

日本では、ジンはバーでカクテルで飲むというイメージが強いですが、私たちもよく知るボタニカルが特徴的なコマサジンは、家飲みでの選択肢として、また、あまりジンに馴染みのない人が気軽に手に取れるものとして注目を集めています。また、海外では、日本産の柑橘ブームが追い風となり、堅調な広がりを見せています。特に、シンガポール、香港などトレンドに敏感なアジアのエリアでは、発売後すぐに高級ホテルのバーで扱われるなど、スピリッツならではの地域性を超えた広がりを見せています。

PHOTOGRAPHY: YOSHIKAZU SHIRAKI, HIROMI ASAI