Works
GINGRICH

夜長

GINGRICHが自費出版で制作したリトルプレスです。23名の一般の人による怖い体験をまとめています。

弊社ビル1Fの「AVIEW Tokyo」と鹿児島県のカフェ&フラワーショップ「Aview」にてお求めいただけます。

・・・・・・・・・・・・・

知ることは、怖がること

人はなぜ怖いものを見たくなるのか。見てはいけないと言われると余計に見たくなるから、脳が刺激を受けてストレス発散になるから……色々な理由があるものの、個人的には「知らないことを知りたい」知への探求が根源にあると思っています。
恐怖という感情は、知らない出来事に対して生まれるものです。どれだけ怖い話でも「この話、前にもどこかで聞いたことがあるな」となれば、怖い感情は途端に薄らいでしまいます。「奇なるものを好む心」を好奇心と呼ぶように、怖いもの見たさとは、知らないことへの興味そのもの。だからこそ、怖い話は常に新鮮である必要があります。
『夜長 vol.1』に収録した23話は、全てある人たちが体験した紛れも無い実話。これまで世に出たことのない、鮮度抜群の恐怖談です。そのバリエーションもさまざま。不条理な怪奇現象から、目を背けたくなる事故、奇妙な人間まで、あらゆる恐怖を集めました。
事実は小説よりも“奇”なり。このZINEが皆さんの好奇心を揺さぶる1冊となることを願っています。

編集長 和田絢太郎