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GINGRICH

KAWANABE SHURENDAN 川辺手練団

かつてはほとんどの家にあった大きく立派なお仏壇は、木地、彫刻、漆、箔、蒔絵、表具など、手仕事の粋を集めた工芸品。ところが、安価な海外産が出回り始めたり、また核家族化が進み、都市化によって住宅事情が変わったことで、仏壇や神棚のスペースがとても小さい(あるいはそもそもない)住宅が増えたりと、産業全体が厳しい局面を迎えているといいます。

鹿児島県の南、南九州市川辺町は、日本指折りの仏壇の産地として知られる町。町を流れる川沿いに鎌倉時代の磨崖仏が残るなど、信仰の深いこの町では、今もそれぞれの分野に秀でた職人たちが仏壇を作っているほか、社寺の仏壇や内装の修復などを手がけています。「川辺手練団」は、この土地の職人たちが未来を見据えて始めたプロジェクト。守り継いできた技を生かして現在のライフスタイルにアイテムをつくるもので、Landscape Projectの監修のもとミニマルな神棚、漆塗りのスピーカーなどがラインナップしました。弊社では、PR用の写真・ムービー・パンフレットなどの制作を手がけています。

DIRECTION: Landscape Project
PHOTOGRAPHY: KOSUKE TAMURA